ニコンZ5II 2週間使用レビュー|良かった点と気になる点を徹底解説
はじめに:Z5IIを選んだ理由と使用環境
2025年現在、ニコンのフルサイズミラーレスはZ8やZ9などのハイエンド機が注目されていますが、私が選んだのはZ5II。
理由は「価格と性能のバランス」「写真編集に十分な画質」「軽快な操作性」。
Zfからの乗り換えという背景もあり、Z5IIの実力を確かめたくて2週間じっくり使ってみました。Zfからの乗り換えで選んだZ5II。2週間じっくり使ってみて、「これは長く付き合えるカメラだ」と確信しました。
撮影シーンは主に屋外スナップ、ポートレート、室内撮影。
ZマウントフルサイズZ5II用途での使用レンズは、以下の通り
・Z50mmf1.8S
・Z26mmf2.8
・Z24-70mm f/4 S
の3本。
編集はLightroom中心です。
APS-C機で所有しているZ50II用での所有APS-C用のZマウントレンズは、以下の通り
・ZDX18-140mmf3.5-6.3
・ZDX50-250mmf4.5-6.3
・ZDX12-28mmf3.5-5.6PZ
・ZDX24mmF1.7
この記事では、Z5IIを2週間使ってみて、良かった点と気になる点を実際の使用感をレビューします。
Z5IIの気になる点
外観と携帯性:コンパクトだけど注意点あり
Z5IIのボディはZ5譲りのコンパクト設計。
グリップ感も良好で、手に馴染むサイズ感です。
ただし、SDカードスロットの蓋の形状には注意が必要。
カメラバッグに2台詰めて収納した際、蓋の突起が引っかかり、取り出すときにSDカードの蓋が開いてしまうことが何度かありました。
これは物理的な構造の問題で、収納時の工夫が必要です。
撮影性能:画質は満足、シャッタースピードに課題
Z5IIは裏面照射型CMOSセンサー(2450万画素)を搭載し、画質は非常に良好。
風景・ポートレート・スナップなど、どんなシーンでも「撮れてしまう安心感」があります。
ただし、シャッタースピードの上限が1/8000秒までで、電子シャッター含めそれ以上の高速設定は不可。
晴天時の開放撮影ではNDフィルターが必須になる場面もあり、明るい環境での撮影条件に制限を感じました。
AF性能:進化は感じるが、上位機種には及ばず
Z5IIは「EXPEED 7」画像処理エンジンを搭載し、AF性能はZ5よりも確実に進化しています。
被写体検出も優秀で、人物・動物・乗り物などをしっかり捉えてくれます。
ただし、動きものの撮影ではZ8・Z9・Z6IIIには劣ります。
AF追従のスピードや精度は「そこそこ」で、動きの速い被写体ではピントが外れることもありました。
連写性能とSDカードスロットの仕様
Z5IIはSDカードのダブルスロット仕様。
これはバックアップ用途には便利ですが、高速連写には不向きです。
連写速度は最大15コマ/秒程度で、スポーツや動体撮影には少し物足りなさを感じます。
また、SDカードの書き込み速度に依存するため、UHS-II対応カードを使ってもZ8やZ9のような爆速連写は期待できません。
気になる点まとめ
- SDカード蓋の形状が収納時に引っかかる
- 最大シャッタースピードが1/8000秒までで、明るい環境では制限あり
- 動体AFはZ8・Z9・Z6IIIより遅く、追従精度に限界あり
- SDダブルスロット仕様で高速連写には不向き
Z5IIの良かった点
🔆 ファインダーが明るくて見やすい
Z5IIのEVF(電子ビューファインダー)は3000カンデラの高輝度表示に対応しており、晴天の屋外でもしっかりと被写体を確認できます。
Zfでは逆光時に見づらさを感じることもありましたが、Z5IIでは「見える安心感」が段違い。
- 色再現性も高く、撮影前に仕上がりのイメージが掴みやすい
- ファインダー内の情報表示も整理されていて、構図に集中できる
✊ グリップが握りやすく、長時間でも疲れにくい
Z5IIのグリップは深めで指がしっかり収まる設計。Zfのクラシカルなフラットグリップとは違い、ホールド感が抜群です。
- 長時間の撮影でも手が疲れにくい
- 片手でも安定して構えられるので、スナップ撮影が快適
- 三脚なしでも手ブレを抑えやすい
特に屋外でのスナップ撮影や、子供を追いかけながらの撮影ではこのグリップの恩恵を強く感じました。
🧠 最新機能が豊富で、撮影が楽しくなる
Z5IIはエントリー機ながら、上位機種譲りの最新機能が多数搭載されています。
- 被写体検出AF:人物・動物・乗り物などを自動認識してピント合わせ
- ピクチャーコントロールボタン:ワンタッチで色味や雰囲気を調整可能
- 動画性能の向上:4K 60p対応でVlogや記録映像にも使える
- USB-C充電対応:モバイルバッテリーからの充電も可能で、外出先でも安心
これらの機能が「撮る楽しさ」を引き出してくれます。Zfでは設定に手間取る場面もありましたが、Z5IIでは直感的に操作できるのが魅力です。
⚡ カメラの反応が早く、ストレスがない
Z5IIは画像処理エンジン「EXPEED 7」を搭載しており、起動・AF・連写・再生のすべてが高速。
- 電源ONから撮影可能になるまでが約1秒
- シャッター半押しでのAF合焦がスムーズ
- 撮影後の画像再生もサクサク
Zfでは「ちょっと待つ」場面がありましたが、Z5IIでは「撮りたい瞬間にすぐ撮れる」という安心感があります。
🌙 暗所性能が強く、夜でも安心して撮れる
Z5IIは裏面照射型CMOSセンサーを採用しており、暗所での撮影に強いです。
- ISO3200〜6400でもノイズが少なく、ディテールが保たれる
- 暗い室内でもAFが迷わず合う
- 夜景やイルミネーション撮影でも色が潰れず、自然な仕上がり
Zfでは暗所でのAFが不安定になることもありましたが、Z5IIでは「夜でも撮れる安心感」があり、撮影の幅が広がりました。
✅ 良かった点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ファインダー | 明るくて見やすく、構図に集中できる |
| グリップ | 握りやすく、長時間でも疲れにくい |
| 最新機能 | 被写体検出AF・USB-C充電などが便利 |
| 反応速度 | 起動・AF・再生が高速でストレスなし |
| 暗所性能 | 高ISOでもノイズが少なく、AFも安定 |
こんな人におすすめ
- 静物・風景・ポートレート中心の撮影スタイル
- 写真編集を重視し、RAW画質にこだわる人
- 動画撮影も少ししたいけど、メインは写真という人
- Zシリーズの入門機として、コスパ重視で選びたい人
Z5IIの作例
Z5II+Z50mmf1.8S
Z5II+Z26mmF2.8
まとめ:Z5IIは“撮る楽しさ”を引き出してくれる相棒
Z5IIは、スペックだけでなく「撮る体験そのもの」を快適にしてくれるカメラです。
ファインダーの見やすさ、グリップの安心感、反応の速さ、暗所での強さ──どれも「撮っていて気持ちいい」と感じさせてくれます。
Z5IIは「万能型」ではなく「堅実型」。動体撮影や高速連写には向きませんが、日常の撮影や作品づくりには十分な性能を持っています。2
週間使ってみて、「撮れる安心感」と「扱いやすさ」が印象的でした。
Z8やZ9のようなハイエンド機には手が届かないけれど、写真を楽しむための道具としては非常に優秀。
Zfから乗り換えてみて、「もっと早く使っていればよかった」と思えるほどの完成度。
これからも長く付き合えるカメラだと感じています。
ニコンのカメラとしては、フルサイズのZ5IIとAPS-CのZ50IIの2台持ちですが、操作性はほぼ同じで用途により使い分けていきます。
これからもZ5II、Z50IIと一緒に、写真の楽しさを深めていきたいと思います。
Z5II(ボディ)
Nikon ミラーレス一眼 Z5II ボディ Zマウント フルサイズ
Z5II+標準ズームレンズキット
Nikon ミラーレス一眼 Z5II 24-50 レンズキット Zマウント フルサイズ
Z5II+高倍率ズームレンズキット
Nikon ミラーレス一眼 Z5II 24-200 レンズキット Zマウント フルサイズ
Z50II(ボディ)
Nikon ミラーレス一眼 Z50II ボディ APS-C Zマウント
Z50II+標準ズームレンズキット
Nikon ミラーレス一眼 Z50II 16-50 VR レンズキット 標準ズーム付 APS-C Zマウント
Z50II+ダブルズームレンズキット
Nikon ミラーレス一眼 Z50II ダブルズームキット 16-50VR+50-250VR付 APS-C Zマウント
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