Z50IIを下取りしてα7CIIへ乗り換えた理由|複数台持ちの最適解とレビュー
はじめに:乗り換えは“整理”ではなく“進化”
カメラを複数台所有するようになってから、撮影の幅は格段に広がりました。
副業ブログの素材撮影、家族との日常記録、風景や製品レビューなど、目的に応じて最適な機材を選べるのは大きなメリットです。
しかし、機材が増えるほど「役割の重複」や「運用効率の低下」も起こります。
今回、ニコンZ50IIを下取りに出し、ソニーα7CIIへ乗り換えたのは、まさにその“最適化”のための一手でした。
所有していたZ50IIの役割と限界
Nikon Z50II:APS-Cの軽快さと色味の魅力
Z50IIは、Nikonらしい自然な色味と軽快な操作性が魅力のAPS-C機。
家族とのスナップやブログ用の製品撮影に活躍していました。
✅ 良かった点:
• 瞳AF対応で人物撮影に強い
• 軽量で持ち運びやすい
• Zマウントレンズの描写力が高い
⚠️ 限界を感じた点:
• ボディ内手ブレ補正が非搭載
• 暗所性能が弱く、ノイズが出やすい
• 他のフルサイズ機(Z5II)と役割が重複
Z50II→α7CII乗り換えは“全体最適”の一手だった
実は、私が所有しているカメラはα7CIIだけではありません。
現在の撮影環境は以下の通り、4台体制です:
• Nikon Z5II:フルサイズの安定感と色味の美しさ
• LUMIX S1RII:超高解像度と動画性能の両立
• LUMIX S9:軽量コンパクトなVlog特化機
• OM SYSTEM OM-1:アウトドア・野鳥撮影に強い機動力
S1RII購入時には、LUMIX S5IIとG9PROIIを下取りにして購入しています。
この中で、Z50IIは「軽量APS-C機」として日常スナップや娘との記録に活躍していました。
しかし、以下の理由でα7CIIへの乗り換えを決断しました。
✅Z50IIの役割が他機種と重複し始めた
• 軽量スナップ用途 → S9がよりコンパクトで動画にも強い
• フルサイズ画質 → Z5IIやS1RIIが上位互換
• AF性能 → OM-1やα7CIIの方が追従性・認識力が高い
つまり、Z50IIは「中途半端なポジション」になってしまったのです。
🔁α7CIIは“隙間”を埋める理想的な存在だった
α7CIIは、Z50IIの軽快さを保ちつつ、フルサイズ・高性能AF・手ブレ補正を兼ね備えた万能機。
特に以下の点で他機種と差別化できました:
| 機能 | α7CIIの強み | 他機種との違い |
| AF性能 | AI認識AFで人物・動物に強い | Z5IIより高速、OM-1より汎用性あり |
| サイズ | 約514gの軽量ボディ | S1RIIより圧倒的に軽い |
| レンズ資産 | Eマウントレンズの豊富さ | Zマウントより選択肢が広い |
| 手振れ補正 | ボディ内5軸補正 | Z50IIには非搭載、ほかの機種は搭載 |
結果として、α7CIIは「日常・人物・ブログ素材撮影」の主力機として、Z50IIの役割を完全に引き継ぎ、さらに上位互換として活躍しています。
🔍カメラ比較:Z50II vs α7CII vs Z5II vs S1RII vs S9 vs OM-1
📊スペック比較表(主要項目)
| 機種 | センサー | 画素数 | 手振れ 補正 | AF 性能 | 重さ | 特徴 |
| Z50II | APS-C | 2088万画素 | なし | 人物・動物認識 | 450g | 軽量・入門者向け |
| a7CII | フルサイズ | 3300万画素 | 5軸 | AI認識AF | 514g | 高性能・汎用性◎ |
| Z5II | フルサイズ | 2450万画素 | 5軸 | 高精度瞳AF | 620g | 色見・安定性◎ |
| S1RII | フルサイズ | 4430万画素 | 5軸 8段 | AI認識AF | 800g | 高解像度・動画◎ |
| S9 | フルサイズ | 2400万画素 | 5軸 | AI認識AF | 403g | Vlog・軽量特化 |
| OM-1 | MFT | 2037万画素 | 5軸 7段 | AI認識AF(鳥・車など) | 511g | 防塵防滴・野外◎ |
🧠AF性能の比較
• α7CII:AIベースのリアルタイム認識AF。人物・動物・乗り物など幅広く対応。瞳AFの精度が高く、動きのある被写体にも強い。
• Z5II:瞳AFは自然で信頼性が高いが、被写体認識の幅は狭め。
• S1RII/S9:像面位相差AF+AI認識。動画でもAFが安定。
• OM-1:鳥・飛行機・車など特化型認識が優秀。野鳥撮影に最適。
Z50IIは人物・動物認識に対応しているものの、追従性や認識精度ではα7CIIやOM-1に劣ります。
🎥動画性能の比較
| 機種 | 最大動画解像度 | 特徴 |
| Z50II | 4K30P | クロップあり、ボディ内手振れ補正なし |
| a7CII | 4K60P(クロップ) | S-Log3・HLG対応、動画AF◎ |
| Z5II | 4K60P(クロップ) | N-RAW対応、色味が自然 |
| S1RII | 8K30P/4K120P | ProRes RAW対応、動画特化 |
| S9 | 4K60P(クロップ) | Vlog向け、リアルタイムLUT搭載 |
| OM-1 | 4K60P(クロップ) | 防塵防滴で野外動画に強い |
α7CIIは動画性能も高く、S9やS1RIIほどではないものの、ブログ用素材には十分なクオリティ。
🏞撮影シーン別おすすめ機種
| シーン | 最適カメラ | 理由 |
| 家族との日常・スナップ | S9/a7CII | 軽量・AF性能・色見調整が簡単 |
| 商品レビュー・ブログ素材 | a7CII/Z5II | フルサイズ・ボケ感・色見が自然 |
| 風景・建築 | S1RII | 高解像度・ダイナミックレンジ◎ |
| 野外・雨天 | OM-1 | 防塵防滴・軽量・AF認識が優秀 |
| ポートレート | a7CII/Z5II/S1RII | 瞳AF・ボケ感・描写力が高い |
Z50IIは「軽量でそこそこ撮れる」万能機でしたが、他機種がそれぞれのシーンで上位互換になっているため、α7CIIへの乗り換えは合理的でした。
🧩まとめ:α7CIIは“隙間を埋める万能機”
Z5IIやS1RIIが高画質・高解像度を担い、S9やOM-1が機動力を担う中で、α7CIIは「軽量・高性能・汎用性」を兼ね備えた理想的なポジション。Z50IIの役割を完全に引き継ぎ、さらに上位互換として活躍しています。
副業ブログの素材撮影、家族との日常記録、ポートレート、Vlog——
どれを取っても「ちょうどいい」性能とサイズ感。α7CIIは、私の撮影環境を完成させる最後のピースでした。
🎯複数台持ちだからこそ“乗り換えの意味”が明確になる
カメラ1台だけで運用していると、「乗り換え=全てを変える」ことになりがちです。
しかし、複数台持ちの場合は「役割の最適化」が可能になります。
• Z5II → 色味重視のポートレート・製品撮影
• S1RII → 高解像度の風景・建築
• S9 → 軽快なVlog・日常記録
• OM-1 → 野外・野鳥・雨天対応
• α7CII → 汎用性の高い日常・人物・ブログ素材
このように、α7CIIは“隙間”を埋める存在として、私の撮影環境をより完成度の高いものにしてくれました。
下取りの詳細と費用感
| 項目 | 金額⁽概算⁾ |
| ニコンZ50II売却 (ボディ+レンズ3本) | 194,350円 |
| ソニーα7CII購入 (ボディ中古美品) | 233,200円 |
| ソニーFE28-60mmF4-5.6購入 (レンズ中古美品) | 32,000円 |
| 合計購入額 | 265,200円 |
| 差額 | 70,750円 |
Eマウントレンズはタムロン・ソニー純正を中心に数が多く、今後中古市場も活用し、コスパ良く揃えていきます。
<検討Eマウントレンズ>
• TAMRON 20-40mm F2.8(常用)
• TAMRON 70-300mm F4.5-6.3(望遠撮影用)
• SONY FE85mm F1.8(ポートレート)
スペック比較:Z50II vs A7CII
スペック比較:Z50II vs A7CII
| 項目 | ニコン Z50II | ソニー α7CII |
| センサー | APS-C | フルサイズ |
| 有効画素数 | 約2088万画素 | 約3300万画素 |
| AF性能 | 被写体認識あり (人物・動物) | AIベースのリアルタイム認識AF |
| 手振れ補正 | ボディ内なし | ボディ内5軸手振れ補正 |
| 重さ | 約450g(ボディ) | 約514g(ボディ) |
| EVF | 約236万ドット | 約236万ドット |
| 動画性能 | 4K30P | 4K60P(クロップ) |
| レンズの数 | 純正DXレンズ5本 | 豊富 |
実際に使ってみて感じたこと
✅AF性能の進化が圧倒的
Z50IIでは、動きものを撮るとピントが外れることが多々ありました。
α7CIIでは、AIベースのリアルタイム認識AFが被写体をしっかり追い続け、失敗ショットが激減。
特に瞳AFの精度が高く、ポートレート撮影が格段に楽しくなりました。
✅フルサイズの描写力に感動
背景のボケ感、暗所でのノイズ耐性、ダイナミックレンジの広さ。
どれを取ってもAPS-Cとは一線を画します。
暗所での写真は、Z50IIではノイズが目立ちましたが、α7CIIでは美しく残せました。
✅レンズ選びの自由度が広がった
Zマウントはまだレンズラインナップが限られており、サードパーティ製も少なめ。
一方、Eマウントはタムロン・シグマなど選択肢が豊富。
デメリット・注意点
• EVFの見え方はZシリーズの方が自然(好みが分かれる)
• フルサイズゆえにレンズが大きく重くなる傾向
• フルサイズゆえにレンズが高額になる傾向
• デザインはZ50IIの方が好み
• マウントがZ/L/MFT(3マウント)からE/Z/L/MFT(4マウント)に増加
これらは運用でカバー可能。
特にEVFは慣れれば問題なしでした。
マウントが増えるとレンズが増加見込みです。💦
以前は、3マウントで各2台体制でしたので、マウント的には各2台体制の方が良かったかもしれません。
今回、α7CII購入に伴いおすすめ商品
SDメモリカード
Nextorage 日本メーカー UHS-II V60 128GB SDXC SDカード最大読出し速度280MB/s 最大書込み速度100MB/s 4K録画 F2SEシリーズ NX-F2SE128G ネクストレージ メモリカード
*SDメモリカードはUSH-II仕様ですので、UHS-II V60もしくはV90がおすすめです。*メモリ容量は、128GB、256GBがおすすめです。
背面液晶保護フィルム
sanwatrade ガラスフィルム SONY用 a7CII / a6700 / a7IV / A7CR 専用 液晶 保護 硬度9H 【 2枚 】セット
α7CIIボディ購入時に背面液晶保護フィルムを購入しました。
レンズ保護フィルター
K&F CONCEPT 40.5mm MCUVフィルター レンズ保護フィルター 高透過率 18層コーティング 紫外線カット 光学ガラス 薄枠 レンズ保護用 1枚クリーニングクロス付属(NANO-Kシリーズ
レンズキットの口径が40.5mmでしたので40.5mmのフィルターを購入しました。
レンズの保護フィルター購入時においては、レンズの口径を確認の上、購入願います。
口径が合わないと取り付けできないのでご注意願います。
📸おすすめカメラ
ソニーα7CIIレンズキット
ニコンZ50IIレンズキット
ニコンZ5IIレンズキット
✍️まとめ:Z50IIからα7CIIへの乗り換えは「戦略的撤退」
Z50IIは素晴らしいカメラでした。
しかし、他機種との役割重複や性能限界を考慮すると、α7CIIへの乗り換えは「戦略的撤退」であり、「全体最適化」の一手でした。
副業ブログの品質向上、家族との思い出の記録、そして撮影の楽しさ——
そのすべてを底上げしてくれるα7CIIは、今の私にとって最も信頼できる相棒です。
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